第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】
1 題名
余計な気遣い
2 作者 つつい つつさん
3 投稿 18/12/22
4 書出 『アルバイトから帰ると、部屋の中に六、七歳くらいの男の子がいた。』
『僕が気に入って住んだだけで、その家の人がなんの努力もしていないのに繁栄するのって、それでいいのかなって』と悩む座敷童子。
だから『居心地良さそうだった』主人公の部屋に『プライベート』で居座ることに。
結果、主人公に『アイデンティティがあるだけで幸せなことだ』と説教されて、出て行くことに。
『自分探し』と称しても、何の挑戦もせず、時流に身をまかせ、結局は「人を富ませることが己のアイデンティティである」という以上のものは手に入らない。
何だか、哀しいお話でした。