第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】
1 題名
小惑星探査
2 作者 風宮 雅俊さん
3 投稿 18/12/24
4 書出 『「高度八百メートル」』
未知の星への着陸という緊迫した状況が順を追って伝わってきました。
宇宙船が小惑星に着陸しようとしたら小惑星が破裂してアダムスキー型宇宙船が現れました、というお話です。
くどいミスリードがなかったので、「これは宇宙船か、宇宙人オチかしら」と思っていたら、宇宙船オチでした。もっとも、『着陸の様子を地球から実況していたテレビには、ルナツーの破裂した後にアダムスキー型宇宙船のシルエットが映し出された』としかないので、アダムスキー型宇宙船と小惑星の破裂の因果関係は不明ですが。(『着陸の様子を地球から実況』……?)
作品的には小出しの豆知識で構成された感があります……レポートほどではない、というところでしょうか。前作の地雷といい、作者の風宮 雅俊さんの方針なのかもしれません。(宇宙法について自己学習しようという気持ちになれたので、個人的にはこの点を感謝したいです)
全く無関係ですが、『ルナツー』とか『ラグランジュポイント』とか『機動戦士ガンダム』(アニメ,サンライズ.)っぽいですよね。
(メモメモ)
◎『ルナツー探査計画は、三年と言う極めて短期間で準備を整えるのはどこの国であっても困難を極めるものである』
◎『そして、亡国の探査機は宇宙空間を彷徨っていた。』