第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】
1 題名
着地狩り
2 作者 越百まひろさん
3 投稿 19/01/04
4 書出 『着地狩りがまず基本だ。』
熱中しているゲームにも理性的である主人公の落ち着きが興味深い作品でした。
小説でゲーム仕様を描くには、膨大な情報を取捨選択する視点が必要になる、と改めて実感させられた作品でした。「ゲームをやったことがある人にはわかる」と開き直ったとしても、臨場感を持って伝えるにはテンポよく状況を進めていかなければなりません。作者様としては十全に描けていると感じられているのでしょうか?
内容は、主人公が友人に薦められた対戦型アーケードゲームで『着地狩り』というテクニックを磨いていく話……ではなく、そういうゲームがあるという紹介です。
(気になった日本語)
◎『移動にはブーストを消費する』
→固有名詞を説明なしで使う時は、それで押し通せるだけの文章力を培うことをおすすめします。
◎『射撃武器を撃ったり』
→重複表現?
◎『格闘武器を振ったりしてダメージを取る』
→ダメージを取る、がよくわかりません。ダメージを与える、では駄目なんでしょうか?
◎『自分が誘導の強い武器で牽制して』
→誘導の強い武器、てどういう日本語なんでしょうか?
◎『まあコストの問題もあるから体力には気を付ける必要もあるけど基本はそれだ。』
→唐突に出てくるコスト。
◎『射撃武装をばらまくのも相方を使うのも全部着地を取るための牽制』
→武装をばらまく、とは。
◎『逆に相手に追われて着地が取られそうでも、ガードでごまかしたり、相方がいる方向に逃げて助けてもらったりとスムーズに対応ができる。』
→?
◎『相手は原作で人気な格闘機と飛行機型に変形する機体』
→人気の、でしょうか……格闘機と飛行機が唐突だからか日本語がおかしいような。
◎『低コストが高コストよりも先に落ちるとゲームはかなり不利になる』
→2対2であれば、どちらにしても先にパートナーが脱落したチームが不利じゃないでしょうか? この文章の意図は?
◎『友人のマスコット機体はバルカンを撃ちながら』
→唐突なバルカン。半島ですか? まさかガトリング砲じゃないですよね……
◎『飛行機の機体はさっき1からずっと空中にいる』
→さっき1、とは?
◎『でも誰も簡単に着地しないから強い武装を押し付ける』
→?
◎『「いやクソゲーじゃん」』