第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】
1 題名
向日葵の風船
2 作者 野々小花さん
3 投稿 19/01/20
4 書出 『高校生になったばかりの今の私の生活は、平穏そのものだ。』
とても面白かったです。
甘えるのが苦手な主人公が両親の離婚に際して、より一層、自己の拠り所に覚束なさを感じる……そんな『私』のもとに舞い降りた風船と種。主人公が自身の根っこを再確認できたかのような終幕に、熱いものを感じました。
個人的に、向日葵を手に新幹線に乗る場面が大好きです。
一点……一点だけ不粋なことを言わせてください……っ!
『ここからあの場所までは、500キロは離れている。こんな遠いところまで、風船は飛ぶことが出来るのか。』
風船飛ばしで500km……本当ですか? でも……東京から兵庫県の赤穂市くらい……徳島県でいえば鳴門市ですし……秋田県なら男鹿半島越えるわけですけど……本当に到達するんですか?