第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】
1 題名
君のスマホになりたい!
2 作者 南野モリコさん
3 投稿 18/12/23
4 書出 『「メリー・クリスマス。今年もお世話になるよ」』
『直径3センチほどの丸い穴。それは、ある女の子の携帯電話に繋がっていたのだ』という文章に想像が膨らみました。
『穴』は具体的なかたちですが、それがどのようなかたちで『携帯電話に繋がっていた』のか。
声が聞こえる。閲覧履歴が見える。メールも、写真も、動画も、穴からどう見えるんだろう、と思いました。
VRゴーグルというよりは、バーチャルボーイのように見えるのかしら。
冒頭の
「メリー・クリスマス。今年もお世話になるよ」
「白石様、お待ちしておりました」
というやり取りは必要なんでしょうか……?
504号室である必然性は全く感じられない作品でした。