時空モノガタリ-感想録

2000字小説投稿コンテストサイトの「時空モノガタリ」でコメントした内容を記録しています。

いまのひとこと 読まねば

第166回【おくりもの】

No.166 【おくりもの】各評

……本当に残念で仕方がないのですが、総評がなくなってしまったようです。 最後に総評が掲載されたのはNo.162【あだ名】です。 待てど暮らせど163回以降のコンテストに総評がつかないので涙を禁じえません。ああ……最終選考作へのコメントと総評が公開されるよ…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 アナタヘノタンジョウビプレゼント 2 作者 比些志さん3 投稿 19/03/064 書出 『ボクにとって彼女は女神そのものだ。』 誰とも口を聞いていない日に思わず声を上げるという気持ちに共感できました。 あらすじ 自営業的アイドル活動に勤しむヒロイ…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 黒猫のおくりもの 2 作者 吉岡幸一さん3 投稿 19/03/064 書出 『黒猫はいつも港近くの郵便局の前で昼寝をしていた。』 老いた猫、老いた郵便局員、老いた港町――作中でたった一人の少年として登場する主人公が寂寥感を和らげていると感じました。…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 11光年でのプレゼント 2 作者 W・アーム・スープレックスさん3 投稿 19/03/034 書出 『ミサ隊員の顔が、妙にこわばっているのが気になった。』 地球から11光年先離れようと好意の伝え方は変わらないのだと思うとどこか壮大にも、一方で身近にも…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 ありえないプレゼント 2 作者 とむなおさん3 投稿 19/02/274 書出 『3月24日のこと……』 謎の老女から手渡された物質を転移させる玉――恋人に渡して、人助けもして、さあ、これからどうなる、というところで溶けて消えてしまう。あっさりと締め…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 箱 2 作者 W・アーム・スープレックスさん3 投稿 19/02/274 書出 『「こんにちは」』 『幸せとは程遠い人生』と語る主人公の変容ぶりと、それをもたらした箱の異質さが際立つ作品でした。また、箱の始まりを知るであろう『嵐福三』という人物も…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 ねずみ 2 作者 浅月庵さん3 投稿 19/02/264 書出 『午後十一時過ぎ。』 帰宅したら裂傷のある死体が横たわっている、というのは血の凍るような恐怖体験ですね。昔話の『火車』のような結末かしらと思っていたら、猫の恩返しかどうかという内容で…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 僕から未来のおくりもの 2 作者 273さん3 投稿 19/02/264 書出 『一通の手紙が届いた。』 騙されまいと身構えながらも好奇心を抑えられない主人公の期待感が滲み出る作品でした。『世の中には辛いことばかりだ』と嘆息する主人公の背景も気になる…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 君に花を 2 作者 文月めぐさん3 投稿 19/02/264 書出 『あなたに贈ります、この花を』 花屋に通いつめる可憐な女性というキャラクターは古今を問わず魅力的ですね。自分のために自分が、誰かのために自分が、と花を買っていた彼女が、自分のため…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 ミライ・ザ・チョッパー 2 作者 夏日 純希さん3 投稿 19/02/264 書出 『大学で講義が終わると突然の雨。』 正体不明の体調不良も、気になる男子の優しい言葉で元気になると信じたくなってしまう主人公の乙女らしさが眩しい作品でした。 ◎あらすじ…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 尊き贈り物 2 作者 W・アーム・スープレックスさん3 投稿 19/02/244 書出 『迎撃用ミサイルがついに発射されずにおわったのには、理由があった。』 飛来した謎の物体が人々の心に平和と安寧をもたらすものの、その裏には策謀が巡らされていて………

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 神様からのおくりもの 2 作者 笹峰霧子さん3 投稿 19/02/234 書出 『母が勤めていた官庁を退職したのは72歳だったように記憶している。』 母、自分、娘、孫、と世代を経て共有される視線や感情が魅力的でした。また医系技官に定年がないことを初…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 おめでたい家族 2 作者 文月みつかさん3 投稿 19/02/234 書出 『「母上様」』 コミカルな家族のやり取りにほんわかとした気持ちになりますね。母親へのプレゼントながらも、母親に小遣いをせびらなければならない。娘の希望をお金で安易に解決し…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 宝島より愛をこめて 2 作者 クナリさん3 投稿 19/02/194 書出 『少し昔の、ある田舎町の話だ。』 『そんなに好きではな』かったパンを、幸せな光景と結びつけて拠り所としていく主人公のいじらしさにぐっときました。また他者に依存するのではな…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 挨拶の品 2 作者 R・ヒラサワさん3 投稿 19/02/194 書出 『半年ほど空いていた隣の部屋に、新しい住人がやって来たのは、日曜の午後の事だった。』 隣人からの不釣合いなほど高価な返礼品。口止め料なのか、あるいは……不可思議なおくりものに主…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 GIFT 2 作者 R・ヒラサワさん3 投稿 19/02/184 書出 『見覚えのある女の名で夫あての荷物が届いたのは、火曜日の夕方の事だった。』 勤め先で共通の話題を持てる同僚がいないのはきっと辛かっただろうと感じました。二人が引き続き一緒に暮らし…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

1 題名 万年筆は語る 2 作者 霜月秋旻さん3 投稿 19/02/184 書出 『書きたいものが無い。』 手にするだけで湯水のごとく湧き上がる傑作の数々……魅惑的な万年筆の存在に物語に引き込まれました。『まるで自分の作品とは思えない』主人公にとって本当に『…

第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】

※時空作者による選考回 ◆テーマは【おくりもの】です。 ◆今回は、時空モノガタリ事務局ではなく、時空モノガタリ作者有志による選考回となります。多彩な作品のご応募をお待ちしております。 ◆最終選考以上の作品には「こうすると良くなる点」と「良かった点…