1 題名 ワケあり物件
2 作者 戸松有葉さん
3 投稿 18/11/22
4 書出 『若そうではあるが年齢不詳でもあるその女は、今度入居するアパートの安い家賃に満足していた。』
いわく付き物件を引き合いにして、持論を展開する語り部役への重点の置き方が目に付きました。
吸血鬼や地縛霊といったオカルト的な要素の意図するところや、なぜ504号室であったのかがわからず、不完全燃焼感も拭えません。
登場人物のセリフがとってつけたよう……というか。
やはりレポート的というか、自己の主張がそのまま列挙されていて、物語ともエッセイとも……どっちつかずな感じがします。