第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】
1 題名
沈む部屋
2 作者 たまさん
3 投稿 18/12/13
4 書出 『ドーム型の背のひくい建物だった。』
地下5階の4号室という設定が今コンテストでは新鮮でした。
深海、というには浅い深さでありながら、人間はこの程度の深さにも耐えられないのだと思うと妙にリアリティがあり興味深かったです。
個人的にはそのリアルさが活かされた結末を読んでみたいと感じました。
結末がホラー調になってしまったのが個人的には非常に惜しいです。(それはそれで需要のあるモノガタリなのでしょうけれど……)
やはり、地下に潜った人間の変質をフィクションとしてではなく、現実味を帯びたかたちで結末に結び付けてほしかったです。