第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】
1 題名
Like the Zombie
2 作者 64GBさん
3 投稿 19/01/01
4 書出 『ゾンビのように男が歩いている。』
『頭』に執着していた『幼い僕』がいつからか、それに対する関心を失っている。
無力さから解放されたようでもあり、理性を喪失したようでもあり、やるせない気持ちを抱かせる街角の風景でした。
3回読ませていただいて、もしかしたら面白いかもしれない、と思うに至りました。
それにしても、コンテストテーマの【着地】とはどう繋がっているんでしょう?
まさか『「ああ……昔、友人が薬絡みで自殺してましてね、『見ろ!オレは飛べる』と言ってビルの屋上から飛んだんですよ。もちろん着地できず隣のコンドミニアムのベランダに布団を干すような格好で発見されて……いいやつだったんですけど薬に手を出してからどんどんおかしくなっていって、今でもどう言ってあげてやれば良かったのかわかりません」』という添乗員のセリフだけで済ませたはずがないのですが、作品全体を通じて、何が【着地】だったのか読み取れずじまいでした。