第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】
1 題名
エレベーター
2 作者 64GBさん
3 投稿 19/01/19
4 書出 『オレは今エレベーターホールを真っ逆さまに落ちている。 』
エレベータのかごの中にいるのかしら、と思わせて生身で落下しているという事実が衝撃的ですね。
やぶれかぶれにも思える主人公の自問自答がやるせない雰囲気を漂わせています。
『エレベーターホールを真っ逆さまに落ち』る、てどういうことなんでしょう?
建物が吹き抜けなんでしょうか?
天空の城?
……でも、それってエレベーターホールではないですよね……
エレベーターシャフト(昇降路)のことなのかしら?
そう思って読み始めた本作ですが、作者様はある方法(蹴沢缶九郎さん)を意識して書かれているのかと感じました。(コメントも書かれていらっしゃるようですし)
なるほど。
確かに既に投稿された作品とあえて同じ題材を使うことも時空モノガタリさんならではあります。
ただ、題材を重ねたにしては話作りに深みは感じられませんでした。
「今エレベーターシャフトを落下中だけど質問ある?」みたいな内容だったらもっと嫌でしたけど……
(蛇足)
……と、いいますか今回のコンテスト(第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】)の募集画像の印象が強いせいか、投稿作品に【着地】ではなくて【落下】とか【転落】みたいなものが多くないでしょうか?
……まあ、作者の皆様が投稿サイトをきちんと見ている、ということなのでしょうけれど……