第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】
1 題名
着地地点を設けない星
2 作者 笹岡 拓也さん
3 投稿 19/01/20
4 書出 『Mr.ホースは怒っていた。』
念願が叶ったかと思ったら予想外の展開。
主人公達の失望を思うと切なくなります。
彼らを地球から呼びつけていたのは一体誰だったのでしょうね。
宇宙人達が地球に呼び出されたので近付いてみたら、とっても小さかったので着陸できませんでした、というお話でした。
設定が粗雑に感じられるのはなぜでしょうか?
個人的には『文明の発達』云々の話があるのに、目的地の星を目視するまで大きさすらわかっていない、という事実がお粗末に感じられるからかもしれません。
実際、「そんな小さなことは気にしないぜ!」という器の大きさがあるのかと思いきや、『部下からも慕われる優れた上司のホースがここまで怒り狂うなんてスポークは思いもしなかったので驚いている。』というような描写があり、ただのヒステリーに思えてしまい、宇宙規模のお話も随分、身近に感じられるものです。
(気になったところをメモメモ)
◎『基本的に生物が存在しない星を調査しているが、召集がかかるとどんな星でも調査する規則になっている。』
→『「本部から調査依頼が来た!その星はなんと生物が存在する星だそうだ!」』
→『「何度も何度も私たちを呼びつけといて!地球に住む生物たちはどうかしてるぞ!」』
→?
◎『しかし地球に着地しようとした時、ホースは異変に気付く。』
→まず、大きさに気づかないところがわからない。
◎『「意義ある者はいるか?」』
→異議?
◎『部下から慕われるホースに反対する作業員はいなかった。』
→部下から慕われる、の肩書きがうるさい感じがします。冒頭で『部下からも慕われる優れた上司のホースが』っておっしゃてるので十分では……