第165回 時空モノガタリ文学賞 【 弾ける 】
1 題名
シャボン玉、はじけた
2 作者 青苔さん
3 投稿 19/02/18
4 書出 『シャボン玉が、昔から好きだった。』
『お菓子や甘い飲み物』を恋しく思いながらも、砂糖を使って作るのはシャボン液というところに主人公が真に望むものを垣間見させる構成が素敵でした。
◎あらすじ
本作は、母親が帰宅せず、父親が飲酒癖のある家庭に暮らす主人公が、シャボン玉を使って数時間夢想しているうちに、庭先で息を引き取るお話です。
◎感想
マッチ売りの少女に比べると、稼ぐ力がやや弱い主人公でした。
家庭=親に暴力を受ける、という図式が非常に多い昨今。時空モノガタリさんでも大人気の素材です。やはり、報道等で見聞きすると記憶に残るんでしょうね。市営住宅の賃料が誤算定されていた、とかのニュースは当事者でないと印象薄いですものね。