時空モノガタリ-感想録

2000字小説投稿コンテストサイトの「時空モノガタリ」でコメントした内容を記録しています。

いまのひとこと 読まねば

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 

ツイスミ不動産 物件6: お仕事付き一軒家

2 作者 鮎風 遊さん
3 投稿 19/01/19
4 書出 『気温14℃、随分と暖かくなってきた。』

 

キザで苦み走った燻し銀で人差し指を頻繁に振る男性が魅力的でした。

 

 

時代を感じます。

前に読ませていただいた『ツイスミ不動産 物件5: 504号室アパート』に負けず劣らず……どうすればこれほど年代物感を醸しだす作品を書けるのでしょう。最近出版された書籍を読まれない作者様なのか。しかもシリーズ展開できるだけの自信を持たれている。強いこだわりを感じますね。

 

(う~ん、なるへそ! できない部分)

『いつもならキャサリンと呼べとヒス起こすところだが、』

 

『 その手にはビラが…』以降の語り(ビラの内容?)

 

『ユル~い』、『クラ~い』、『う~ん』、『あ~あ』

 

『「インスタグラムよ」と。』

 

『俗界、不動産屋の二人が恐れ入りましたと、歩調を合わせ、三歩後退りをする。しかれども女鬼課長はプロ中のプロ、一歩、二歩、三歩と元に戻り、提案する。』

 

『これにニコリ、波瀾万丈に生き延びてきた男がたった一回だけヤニっぽい前歯見せたのだった。』

 

『月もリフレクトする』

 

『普通ならここで不動産屋は尻尾を巻いて退散しなきゃならない。』

 

『 されども婦人は無表情。なぜ?
 不動産屋にはわかってる。』

『さてさて、みな様なら――買いますか?』