時空モノガタリ-感想録

2000字小説投稿コンテストサイトの「時空モノガタリ」でコメントした内容を記録しています。

いまのひとこと 読まねば

【 504号室 】の(個人的)傑作選

時空モノガタリさんのホームページにあるとおり、『作品たちはテーマ(お題)に沿うことで、評価されやすくなる』という点に重点を置きたいと思っています。(それでも個人の好みが反映されてしまいますが……)

 

ですので、コンテストテーマを大切にされていない作品は基本的に取り上げたくはありません。(それでも面白い作品ならば、きっと他所で評価されることでしょう)

 

ですが、『504号室』を例えば「301号室」や「703号室」に読み替えても通じてしまう作品が非常に多いことも事実です。

 

01.

決めつけてかかるな

(W・アーム・スープレックスさん作)

→部屋や建物が増殖・変質する作品は多々あったが、生物感が出ていたという意味で印象深い。(ただ、504号室でなくてもモノガタリは成り立つ)

 

02.

504号室王国の王子

(繭虫さん作)

→アパート・マンションの部屋イコール児童虐待、という発想の作品が多い中でも独自性を出そうとされていた点で好感が持てる。(ただ、504号室でなくてもモノガタリは成り立つ)

 

03.

気球

(くまなかさん作)

→個人的には今コンテストで最も推したい。地の文章の校正と、タイトルの付け方を大切にしてほしい。(5階である意義はあるが、4号室である必要性が薄い)

 

04.

うさぎ小屋に名前を

(秋 ひのこさん作)

→シンプルにわかりやすい作品で好感度が高い。2000字上限を理由に描写が不十分であるところに不満が残る。(5階である意義はあるが、4号室である必要性が薄い)

 

05.

沈む部屋

(たまさん作)

→地下『504号室』という発想がなかなか出てこなかった今コンテストでは目を引く。地下生活での人間の変質、という面白さがあればより好きになったと思う。

 

06.

不思議の部屋のアリス

(田辺 ふみさん作)

ステレオタイプかもしれないが、わかりやすい構成。キャラクターの描き方と、進行のなかでアイテムをどの程度におわせていくか、についてはもう少し練りこんでほしい。(ただ、504号室でなくてもモノガタリは成り立つ)

 

07.

母の病室

(悠真さん作)

→推したい作品2。ただ、タイトルの付け方をもう少し大切にしてほしい。

 

 

……他にもあるのですが、おすすめしたい作品をとりあえず列挙すると上記のとおりとなります。