第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】
1 題名
そいつ
2 作者 W・アーム・スープレックスさん
3 投稿 18/12/25
4 書出 『暗黒の天空から、そいつはやってきた。』
『そいつ』の渇望と果てしない旅路が丁寧に描かれた作品だと感じました。
冒頭の壮大な表現から、「きっと意表をつくかたちで締め括られるのだろうな」と思いました。……やはりたくさん投稿されている作者様はつい以前の作品を思い出してしまいます。作品単体で読むべきとはわかっているのですが……
※ちなみに思い浮かんだ作品は、『記念日』(16/12/16)という作品です。平和な日常を描いてから、ミサイルがあと5分で落ちてくる、というような内容だった気がします。
記念日
今回は、『メン・イン・ブラック』(映画,監督:バリー・ソネンフェルド,1997.)の冒頭みたいな内容でした。
それにしても、作者様の漢字・かなの使い方はやはり不思議です。こだわりがあるのでしょうが、どうも読みづらく感じてしまいます。
(メモです)
◎『全身は、あまねく宇宙に存在するおぞましい生き物たちがみな、穏やかにおもえるほどものすごい姿をしていた』
→読点がおかしい? 文章として読みづらい。
◎『そいつの記憶にありありとこびりついているのは、一万年前に食べた獲物の味だった』、『あのときはほんとうに、腹が破裂するかとおもえるまでの獲物にありつくことができた。それはいったい、いつのころのことだっただろう……』
→一万年前ですよね?
◎『これはまた、なんと色あざやかな星だろう。これまでさまざまな星をみてきたそいつでさえ、おもわず目をみはるまでの星のかがやきだった。もしそいつに美意識があれば、その比類ない美しさに、みとれずにはいられなかったにちがいない』
→美意識とは?
◎『そういって母親が、てのひらをマーちゃんのまえにひろげてみせた』
→たくましい