時空モノガタリ-感想録

2000字小説投稿コンテストサイトの「時空モノガタリ」でコメントした内容を記録しています。

いまのひとこと 読まねば

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 

メザニン

2 作者 村沢走さん
3 投稿 18/12/26
4 書出 『修学旅行の帰り道で、隣同士の席になった。』

 

『スワンプマン宜しく沼地を逃れた僕は、帰りの途を急いでいた』とあるので、修学旅行で主人公に一体何があったのだろうと気になりました。

 

 

……文章表現の読みやすさがどうこう言う以前に、場景描写もよくわからなくなってきました。

今さら、わたしの読解力の無さを言い訳にするつもりもありませんが、作者の村沢走さん専属の解説役の方がいらっしゃればいいのに、と感じずにはいられません。

 

多分、わたしの理解が正しければ「爆弾魔に狙われた才色兼備な女子と修学旅行の帰り道に席が隣り合った件について」みたいな話です。(ああ……絶望的に面白そうじゃない要約に……)

 

最も理解できない文章が、『話の矛先を逸らす様に彼女は先程のナレーションを繰り返す。英語で。すると、場内放送が流れ、モニターの前で先生が映える』というものです。

『場内』ってなんですか? 修学旅行の帰り道ですよね? 移動中ですよね?

最初、わたしは新幹線で移動していると思ったんですよ。途中で富士山を窓から見てますし。ですが、中盤に『「ほら。今、大阪通過したって。後少しだね。頭城君」』って大木さんが言うんですよ! 東海道新幹線だと新大阪を目指しているはずだから、通過しないはずじゃないですか。

じゃあ、バスか? 飛行機か? てなるんですけど『両手を取られ、僕は大木の対面で座った』という具合に主人公は位置取りしていて、あれ、バスと飛行機じゃ無理じゃない、となるわけですよ……

ダメ押しで、この『場内』ですよ。一体、どういうシーンなんですか。そもそも『先生が映える』ってどういうことなんですか……

 

 

次に話の中核を担っているであろう、なぞなぞも結構な謎で、頭がこんがらがります。

大木さんの出題したなぞなぞと解答はこうです。

Q.『着地出来る内で、一番高い場所、ど~こだ』

A.『此処でした~』

なるほどわからん

最初に主人公はなぞなぞを引っ掛けだと判断し、『空気より軽い気体でも使っていれば、話は変わって来るというヤツだ』という解答を予想します。まあ、これが正解でないのは上記のとおりなんですが、この後、主人公は『ヘリウムを使って一体如何遣って気球を飛ばすのか』という思考を何の脈絡も無く始めます。

さらに修学旅行の帰途にも関わらず、突然、成績優秀者の表彰が始まり大木さんが受賞します。その大木さんに『着地って如何遣って決めるんだよ? 其の前に気球って如何なってるんだ?』と主人公は問いかけます。気球のくだりは完全に主人公の頭の中だけの話です。

錯乱しているとしか言いようがありません。

 

 

何というかもう……