第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】
1 題名
チーム4
2 作者 宮下 倖さん
3 投稿 18/12/23
4 書出 『十歳のころ、おれが住んでいたのは古いマンションだった。』
マンションの部屋番号で班を割り振るという設定になるほどと感心しました。
コンテストテーマに真摯に取り組まれた姿勢が素晴らしいと思います。
一方で、
『おれの家は104、204、304、504号室の家族と同じグループで掃除にあたる』、
『おれたちは4のつく部屋だから「チーム4」』とあるにも関わらず、
『403号室のゆかりは五年生、おれと405号室の翼は四年生だ』、
『家が変わってもおれは404号室を選ぶ! ふたりも403と405を選んで住んだらまた一緒になるかも』という箇所が理解できませんでした。
主人公は縦割りではなく、同じ階の住民とかつては交流していたが、今では縦割りの部屋配置に再会の気配を感じている、ということでしょうか。
蛇足ですが、チーム、という割にはメンバーの『ゆかり』さんの扱いがすごく雑じゃないですか?