時空モノガタリ-感想録

2000字小説投稿コンテストサイトの「時空モノガタリ」でコメントした内容を記録しています。

いまのひとこと 読まねば

第164回【着地】

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 ある方法 2 作者 蹴沢缶九郎さん3 投稿 19/01/044 書出 『ある男が、ビルの高層階からエレベーターに乗り込んだ。』 エレベータの突然の急降下。 心臓が凍りつくような体験ですね。 普通に考えれば男性は助かりそうにもない。 ところが起死回生の…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 回収とそれに至る道筋の試行錯誤 2 作者 悠真さん3 投稿 19/01/034 書出 『男は女を少しでも楽しませたい一心なのか、あれこれたわいもない話を繰り広げているが、女は「へえ」とか「ふうん」とたまに適当な相槌を挟むだけで、退屈しているのは明らか…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 飛び降りて、飛び上がり、着地する 2 作者 吉岡幸一さん3 投稿 19/01/034 書出 『女は今まさに超高層ビルの屋上から飛び降りようとしていた。』 面白かったです。 落下した先にトランポリンがある、というのは墜落ジョークの定番のような設定です…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 時を紡ぐ悠久の奇跡 2 作者 邑生ゆじさん3 投稿 19/01/024 書出 『「今度はボクの番だって、生まれた時からわかっていたことだから」』 365日の擬人化とでもいうべき作品で、時間の進み方を思うと果てしない気持ちになりました。 御作の設定にあ…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 しりとり 2 作者 紫金曜日さん3 投稿 19/01/024 書出 『病院から帰る途中、母は幼い僕を連れて映画館に寄った。』 幼い『僕』の眼前で、青年が作業着姿の男に口説かれる。 青年が困っている、と判断した『僕』の割り込みにより、密やかな空気がパ…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 Like the Zombie 2 作者 64GBさん3 投稿 19/01/014 書出 『ゾンビのように男が歩いている。』 『頭』に執着していた『幼い僕』がいつからか、それに対する関心を失っている。 無力さから解放されたようでもあり、理性を喪失したようでもあり、や…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 深淵への旅 2 作者 マサフトさん3 投稿 18/12/314 書出 『“これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である”』 個人的に「しんかい6500」のドキュメンタリーが好きなので楽しく読ませていただきました。 「しんかい12…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 進めない着地 2 作者 うたかたさん3 投稿 18/12/304 書出 『そのとき僕は、白くて柔らかなしかく確実な踏み心地のある地面に着地した。』 地に足着いていない、ふわふわとした浮遊感が伝わってくるお話でした。 構成も、校正も、ふわふわで地に足…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 最初の一歩 2 作者 W・アーム・スープレックスさん3 投稿 18/12/274 書出 『地質学者のハーンがもたらした分析結果が、惑星調査船ギ・ルレア号の搭乗員たちを心底驚嘆させたその数時間前、惑星上に着陸したギ・ルレア号のエアロックから出た十名…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 ワンダリング・スター 2 作者 村沢走さん3 投稿 18/12/264 書出 『パジャマ姿の御姉さんが出て来た。』 『僕』はかつて『真帆途』さんと結婚の約束をした。 しかし約束から数年後、彼女のお姉さんである『久美』さんに告白することを決意し、事前…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 メザニン 2 作者 村沢走さん3 投稿 18/12/264 書出 『修学旅行の帰り道で、隣同士の席になった。』 『スワンプマン宜しく沼地を逃れた僕は、帰りの途を急いでいた』とあるので、修学旅行で主人公に一体何があったのだろうと気になりました。 ……文…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 バンジージャンプ 2 作者 村沢走さん3 投稿 18/12/264 書出 『此の命綱が切れたなら、如何なるのだろう。』 社員旅行の『御褒美』のバンジージャンプで毒を抜く。不器用というかズレているというか……主人公『私』の述懐を楽しく読むことができま…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 犯罪差別 2 作者 戸松有葉さん3 投稿 18/12/254 書出 『同じ境遇の人たちが集まり、交流することはよくあるが、その集まりは少し特殊だった。』 『結局、議論とも愚痴とつかない話に終始してしまう』という箇所が上手く活かされていると感じまし…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 ミステリーサークルの真相 2 作者 戸松有葉さん3 投稿 18/12/254 書出 『いわゆる宇宙人が地球へ飛来していることが判明した。』 『宇宙船を着陸させてはならない』という条文がマイカー規制のようで、なるほど、と唸りました。 大怪我してでも降…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 遠くへ、飛べ 2 作者 小峰綾子さん3 投稿 18/12/254 書出 『「翔馬!飛べ!」』 部活動を通じた中学生らしい成長の描写が魅力的でした。 中学校の部活動では選手として思ったような活躍ができない主人公。マネージャー業に専心しようとするものの…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 そいつ 2 作者 W・アーム・スープレックスさん3 投稿 18/12/254 書出 『暗黒の天空から、そいつはやってきた。』 『そいつ』の渇望と果てしない旅路が丁寧に描かれた作品だと感じました。 冒頭の壮大な表現から、「きっと意表をつくかたちで締め…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 心蛙 2 作者 荒井文法さん3 投稿 18/12/244 書出 『「着地するとき、何を考えてる?」』 『演技前にすっ飛ばした心が帰ってくる』という感覚に、なるほど、と納得させられてしまいました。 胃がんで死去した体操競技のコーチが生前口にした『演技…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 小惑星探査 2 作者 風宮 雅俊さん3 投稿 18/12/244 書出 『「高度八百メートル」』 未知の星への着陸という緊迫した状況が順を追って伝わってきました。 宇宙船が小惑星に着陸しようとしたら小惑星が破裂してアダムスキー型宇宙船が現れました、…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 地雷。そして、託された希望 2 作者 風宮 雅俊さん3 投稿 18/12/244 書出 『カチ』 地雷の恐怖というものは筆舌に尽くしがたいことでしょう…… 起爆方式が御作のように圧力解除式であることは稀でしょうから、気づいたら足がない、ということが実…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 五点着地 2 作者 R・ヒラサワさん3 投稿 18/12/244 書出 『「先輩、それをマスターすれば本当に大丈夫なんですか?」』 己の進退に悩む主人公が、わかりやすい解決策を望む姿に共感できました。 「まずは戦隊ヒーローとして体を張ったアクション…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

今回のテーマは【着地】です。 恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、小説・エッセイ等の散文であればスタイルは問いません。体験や事実に基づく必要もありません。 時空モノガタリ賞発表日:2019/02/25 ※同一投稿者からのコンテストページへの投稿…