時空モノガタリ-感想録

2000字小説投稿コンテストサイトの「時空モノガタリ」でコメントした内容を記録しています。

いまのひとこと 読まねば

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 ミステリーサークルの真相 2 作者 戸松有葉さん3 投稿 18/12/254 書出 『いわゆる宇宙人が地球へ飛来していることが判明した。』 『宇宙船を着陸させてはならない』という条文がマイカー規制のようで、なるほど、と唸りました。 大怪我してでも降…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 遠くへ、飛べ 2 作者 小峰綾子さん3 投稿 18/12/254 書出 『「翔馬!飛べ!」』 部活動を通じた中学生らしい成長の描写が魅力的でした。 中学校の部活動では選手として思ったような活躍ができない主人公。マネージャー業に専心しようとするものの…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 そいつ 2 作者 W・アーム・スープレックスさん3 投稿 18/12/254 書出 『暗黒の天空から、そいつはやってきた。』 『そいつ』の渇望と果てしない旅路が丁寧に描かれた作品だと感じました。 冒頭の壮大な表現から、「きっと意表をつくかたちで締め…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 心蛙 2 作者 荒井文法さん3 投稿 18/12/244 書出 『「着地するとき、何を考えてる?」』 『演技前にすっ飛ばした心が帰ってくる』という感覚に、なるほど、と納得させられてしまいました。 胃がんで死去した体操競技のコーチが生前口にした『演技…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 小惑星探査 2 作者 風宮 雅俊さん3 投稿 18/12/244 書出 『「高度八百メートル」』 未知の星への着陸という緊迫した状況が順を追って伝わってきました。 宇宙船が小惑星に着陸しようとしたら小惑星が破裂してアダムスキー型宇宙船が現れました、…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 地雷。そして、託された希望 2 作者 風宮 雅俊さん3 投稿 18/12/244 書出 『カチ』 地雷の恐怖というものは筆舌に尽くしがたいことでしょう…… 起爆方式が御作のように圧力解除式であることは稀でしょうから、気づいたら足がない、ということが実…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

1 題名 五点着地 2 作者 R・ヒラサワさん3 投稿 18/12/244 書出 『「先輩、それをマスターすれば本当に大丈夫なんですか?」』 己の進退に悩む主人公が、わかりやすい解決策を望む姿に共感できました。 「まずは戦隊ヒーローとして体を張ったアクション…

第164回 時空モノガタリ文学賞 【 着地 】

今回のテーマは【着地】です。 恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、小説・エッセイ等の散文であればスタイルは問いません。体験や事実に基づく必要もありません。 時空モノガタリ賞発表日:2019/02/25 ※同一投稿者からのコンテストページへの投稿…

【 504号室 】の(個人的)傑作選

時空モノガタリさんのホームページにあるとおり、『作品たちはテーマ(お題)に沿うことで、評価されやすくなる』という点に重点を置きたいと思っています。(それでも個人の好みが反映されてしまいますが……) ですので、コンテストテーマを大切にされていな…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 みゆき荘504号室の住人 2 作者 野々小花さん3 投稿 18/12/244 書出 『幼少期に発症した吃音症に、高校二年生になった今でも悩まされている。』 部屋番号と誕生日を繋げられた発想に感心させられました。 ……非常に個人的な感想で恐縮ですが、精…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 ヒルベルト・ホテル 2 作者 青苔さん3 投稿 18/12/244 書出 『「……ここか」』 『504』というコンテストテーマの数字を活かされようとされた姿勢に敬意を表したくコメントさせていただきます。 また、トリボナッチ、フィボナッチ、テトラナッチと…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 別れの夜 2 作者 悠真さん3 投稿 18/12/244 書出 『夜になって目を覚ますと、正一が荷物整理をしていた。』 面白かったです。 (※ただ、504号室というコンテストテーマはあまり関係ありませんでした。【別れ】、【同居人】、【置き土産】でしょう…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 「-1」の祝福 2 作者 谷流鳩都さん3 投稿 18/12/244 書出 『「504号室利用いただいた高林様、本日はおめでとうございます!!あなたに-1をプレゼントします!!良かったですね!!」』 53歳にして小学校の頃の同級生を瞬時に思い出せる主人公…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 君のスマホになりたい! 2 作者 南野モリコさん3 投稿 18/12/234 書出 『「メリー・クリスマス。今年もお世話になるよ」』 『直径3センチほどの丸い穴。それは、ある女の子の携帯電話に繋がっていたのだ』という文章に想像が膨らみました。 『穴…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 滲み出る 2 作者 待井小雨さん3 投稿 18/12/234 書出 『母は体調を崩すと体臭にあらわれた。』 面白かったです。 (※テーマとは少し違う気がします。【家族】か【におい】でしょうか……) それぞれが「拒絶」という一方的な立場にあるようでいて、…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 チーム4 2 作者 宮下 倖さん3 投稿 18/12/234 書出 『十歳のころ、おれが住んでいたのは古いマンションだった。』 マンションの部屋番号で班を割り振るという設定になるほどと感心しました。 コンテストテーマに真摯に取り組まれた姿勢が素晴らし…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 母の病室 2 作者 悠真さん3 投稿 18/12/234 書出 『5階の案内板を隅から隅まで確認した結果、その場に立ち尽くすしかなかった。』 面白かったです。 読み始めはナースステーションにでも行けばいいのに、と軽く考えていたのですが、非常階段で『…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 故郷 2 作者 hayakawaさん3 投稿 18/12/234 書出 『少年は森の奥地で生まれた。』 『僕たちここでずっと生きていくんですかね?』というところで、ああそうだったんだ、と驚きました。 ワイドショーで入管法や移民問題がかしましい昨今にあって、…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 余計な気遣い 2 作者 つつい つつさん3 投稿 18/12/224 書出 『アルバイトから帰ると、部屋の中に六、七歳くらいの男の子がいた。』 『僕が気に入って住んだだけで、その家の人がなんの努力もしていないのに繁栄するのって、それでいいのかなって…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 隣人よ、電波を飛ばせ 2 作者 三明治さん3 投稿 18/12/224 書出 『(ぼちぼちはじめよう)』 まさに『電波』を感じさせる作品でした。 個人的に苦手とする作品でした。 他者に伝える努力を放棄しているのでは……とも思いましたが、単純に構想を練…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 不思議の部屋のアリス 2 作者 田辺 ふみさん3 投稿 18/12/224 書出 『ママはイライラしている。』 面白かったです。 主人公の語り口のテンポが好みでした。 どこか冷めた物の考え方をしているので、初めは高校生くらいかと思っていたのですがもっ…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 殺し屋が住んでいる 2 作者 笹岡 拓也さん3 投稿 18/12/224 書出 『「ねぇ聞いたんだけど知ってるか?」』 文字にすると本当に馬鹿馬鹿しいとすら思える噂話に盛り上がることができるのは、子どもか酔っ払いの特権かもしれません。 小学生らしい…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 約束 2 作者 村沢走さん3 投稿 18/12/214 書出 『「大人になったら504号室に住むんだ」と言っていた。』 懐かしさからマンションに足繁く通い、呼び鈴まで鳴らす主人公の行動力に驚かされました。 主人公と、主人公を想うヒロインと、主人公が憧…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 504号室の君 2 作者 村沢走さん3 投稿 18/12/214 書出 『運命的な出会いを信じてはいた。』 登場人物達のセリフと、地の文の独特な言い回しが相まって、不思議な作品でした。 主人公と、主人公を想うヒロインと、主人公が恋するお嬢様、という「…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 504号室を抜けて 2 作者 村沢走さん3 投稿 18/12/214 書出 『冬扇夏炉に、私は決別した。』 『504号室の呪縛は、もう解けていた』とありますが、何が呪縛だったのでしょうか。 →12/4に当サイトで既に取り上げた作品をちょろーっと書き換えた作品…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 天国へ続くカフェ――504号室の秘密 2 作者 文月めぐさん3 投稿 18/12/214 書出 『「4」という数字がつくだけで縁起が悪いと思われてしまう。』 コンテストテーマを活かされた内容で面白かったです。 カフェの立地的にはなかなか立ち寄りづらい場所…

第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

1 題名 兄ちゃんとぼく 2 作者 naokitiさん3 投稿 18/12/204 書出 『「はあ、お腹がすいた。それに痛い、寒い」』 ひ弱であるがゆえに『兄ちゃん』に助けられ、ひとたび傷を負えば、『人間の女の子』や『大人の女の人』に助けられることでしか生きていく…